最近は寂しいことに各メーカーからコンパクトデジタルカメラの発売もほとんどなく、一般の写真にそれほど興味がない方々はスマホで写真を撮るようになりましたが。
現在のスマホのカメラの画質の良さは評判ですが、やはりカメラとしての幅広い機能となるとやっぱりコンパクトデジタルカメラが上ですね。
自分は高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラを使いますし、数台所有してます。
高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラに関しては特別な思い入れもあるので、そのことを書いてみました。
高倍率ズームのコンデジは最強の神カメラ
さて、自分は高倍率ズームのコンデジが大好きです。
最近こそはあまり使わなくなりましたが、以前はそればかり使ってましたね。
自分的には高倍率ズームのコンデジが最強で神カメラと思ってます。
最近は使わなくなりましたけども。
コンパクトデジタルカメラが神と思えるそのメリット
なんでコンパクトデジタルカメラが神カメラかと申しますと当然ですが、そのカメラの持つメリットからです。
ますはそのメリットを上げて見ます。
・高倍率というだけあって望遠が効く。
7倍程度の高倍率でも十分な望遠撮影ができますが、小型にも関わらず30倍といった倍率のカメラもあるほど。
・マクロに強い。
コンデジと言われるカメラは一般的に1/2.3インチの小型のセンサーを使用されてます。
小型のセンサーゆえマクロ撮影にも強いです。
そのあたりの細かな技術的なことはわかりませんが、なんしかコンデジはマクロに強いです。
カメラにもよりますが、広角端で被写体から数センチくらいまで寄れます。
中には1センチまで寄れるものもあります。
マイクロ・フォーサーズやaps-c、フルサイズのデジカメだったらマクロレンズを使用しないと到底そこまで被写体に寄ることはできません。
いちいちレンズを付け替えないといけないです。
マクロから広角、望遠までをカバーするには複数のレンズが必要になりますが、高倍率ズームのコンデジは小さなボディに広角から望遠のズームが収納されていて、そのレンズがまたマクロに強いわけですから、なんでも撮れてしまいます。
・小型のセンサーゆえパンフォーカスに写るので、スナップ撮影でもピントにシビアにならなくても被写体が被写界深度におさまってくれるので、スナップしやすい。
スナップ撮影の多くは被写界深度を活かしたパンフォーカスの撮影が多いかと思います。
マニュアルフォーカスのレンズでのスナップ撮影においては特にそうですよね。
シビアに被写体にきっちりピントを合わさなくても小型のセンサーゆえパンフォーカスになるため、スナップ撮影がしやすい。
・重い機材を持ち運ばなくても一台の小さなカメラでほとんどの撮影が出来てしまう
画質や機能は大きなカメラに比べたら劣りますが、最大のメリットはこちらにあるかもしれません。
マクロから広角、望遠までの撮影が一台のカメラで済んでしまうってなんかすごいですよね。
フルサイズのデジタルカメラに置き換えたら機材の重さ、量が雲泥の差でございます。
こんな感じでしょうか。
神カメラと言ってもデメリットがないわけでなく、コンパクトデジタルカメラゆえのデメリットも存在します。
高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラのデメリットは?
こちらでは高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラのデメリットをあげていこうかと思います。
・画質がほどほど
やはりコンパクトデジタルカメラの宿命の小型のセンサーゆえ写りもリッチな写りは望めません。
・レンズが暗い
高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラっていうとレンズのF値がだいたい暗い物が多いですね。
3.5から5.9みたいなF値くらいです。
昼間の撮影にはそれほど差し支えがありませんが、日が暮れてくるとブレやすいですね。
そのため高感度設定しないといけないのですが、コンパクトデジタルカメラの小型センサーのため、高感度はノイズが多くなってしまってデティールを失ってしまいます。
最近のものは高感度画質がよくはなってますが、それでも小型センサーゆえ限界がありますね。
・高感度に弱い
上でも書きましたけども、小さなセンサーのため高感度の画質が弱いですよね。
小さなセンサーは光を多く取り込めないので仕方がないことですが、最近のコンパクトデジタルカメラは数年前のコンパクトデジタルカメラに比べて高感度画質が改善されてますが、それでもマイクロ・フォーサーズ以上のセンサーサイズのデジカメに比べたら高感度はダメです。
自分的には使えないレベルではないですが、画質を優先したら使えないレベルかも。
・背景がボケにくい。
これも小型センサーゆえ仕方がないのですが、背景をぼかした写真を撮るのに適してないです。
パンフォーカスで撮影するには適してますが。
背景がボケにくいというデメリットですが、裏を返せばピント合わせをシビアにならなくても良いということでメリットに転換できる部分でもあります。
・全体的に動きがもっさりしてる
マイクロ・フォーサーズ以上の一眼レフカメラのようなキビキビ動く感じはあまりないですね(笑)
直近のものは起動も良くオートフォーカスも早く、書き込みも早いものがけっこうありますが、ちょっと前のものになると望遠時のオートフォーカスが遅いものが多いし、書き込みのタイムラグが気になるものもありますね。
ざっと高倍率のコンパクトデジタルカメラのメリット、デメリットをあげてみました。
自分は最強の神カメラと思っていても、多くの人はそのように感じてないと思いますし、その辺は個人の印象が強いですが、画質を優先したら私自信もこの神カメラを使用しません。
ただ画質云々を置いといて「撮ること」を優先したら高倍率のコンパクトデジタルカメラは私的には最強の神カメラです。
わたしがよく使う高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラは24倍あります。
35ミリ換算だと25mm~600mmになります。
それにマクロも強い。
これが小さなカメラ一台でまかなえるって夢のようなことなんですね。
もともと自分はフィルムで写真を撮ってたのですが、初めて買った高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラに驚愕したのを今でも良く覚えてます。
28ミリから200ミリくらいの画角がポケットに入ってしまうんですから(笑)
作例
先日雨の中、奈良に行って来ました。
久しぶりにニコンのCOOLPIX S9900を持ち出しました。
ズームの倍率は30倍です。
そこまでいらんやろ、ってな話ですが近くのものから遠くのものまでカバーできるっていう安心感は半端ないですね。
使用したフォーマットは16:9です。
このフォーマットが大好きですね。
コンパクトデジタルカメラのフォーマットって言ったらこれでしょ!
使用する人あまりいませんが(笑)
ちなみに作例はノートリミングです。
高倍率ズームを活かして隙間をぬうように撮ってみた。
電車の中の椅子に座りながら向かいの窓にはられた広告を撮影。
広告物の撮影は楽しいですね。
複写です。
広角で撮れるのも良いですね。
16:9の画角が広角をを強調してくれます。
歩道橋の上かから狙ってみた。
遠くにある気になるものも引き寄せられる
遠くのものも身近なものも等価に扱えるってすごいです。
こういうシチュエーションで気軽にシャッターを切れるのもコンパクトデジタルカメラの良いところですよね。
こういう写真も望遠で離れた場所から撮れる。
望遠で撮影してるので広角レンズのような歪みもなく水平垂直が出るので気持ちがよいです。
切り取る感覚ですね。
街をのデティールをトリミングして撮る感覚です。
こういう写真も16:9のフォーマットが活きますね。
鹿と距離を取って望遠で狙う。
動物なんかは警戒心が強いので離れたところからだと、動物も撮影しやすいです。
望遠を活かして撮影するとレンズの湾曲がなくて気持ちいいですね。
私有地のような、なかなか入って行けない場所も遠くから切り抜くことができます。
すやすや眠る鹿たちの邪魔をせずして、自然な光景が撮影できちゃいました。
鹿に近づかずに撮影できるので鹿も警戒心ゼロです。
遠くにある気になるものも、望遠で切り取ることも楽々。
被写体から50メートルほど離れてましたが自然に切り抜けました。
遠くにある気になる部分。
望遠が効くってやっぱり良いです。
なんでも撮れるって正義です。
広角でこのようなものを撮ると、歪みが出たりアオリが出たりするのですが。
望遠レンズはこういう使い方ができます。
被写体と20メートルくらい離れてましたが、こういう切り抜き方も容易。
高倍率ズームを使用すると意識が拡張されます。
広角端での撮影。
COOLPIX S9900はバリアングル液晶なのでウェストレベルで撮影しました。
まとめ
マクロでの撮影はこの日はしなかったですが、近くにあるものから遠くにあるものまで撮れる高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラはやっぱり神ですね。
COOLPIX S9900は2015年に発売された比較的新しいカメラ(ここ数年は新しい機種のコンパクトデジタルカメラの発売はありません)ですが、2015年当時に発売された高倍率ズーム機の画質を知るのに、今回の作例は良いサンプルだと思います。
撮影後にレタッチしてますが、jpegデータからのレタッチでここまで画質を追い込めるのなら、自分的には十分です。
高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラは街の撮影なんかで「切り取る」という感覚を磨くのに良いカメラだと思います。
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